エキゾーストマニフォールド (1/1)


スバルの名機「水平対向エンジン」は、排気が車の下＆２気筒ずつの排気ポートが左右に位置しています。「日本車で一番長いエキマニ」「不等長で効率が良いとは言えないエキマニ」とも言われており、少しでもパワーアップ／レスポンスアップを考えて交換しました。ちなみに中古です。
(^_^；)

装着 純正と比較 純正

今回交換したエキマニは、カーステーションマルシェ（Ｊ−ｓｐｅｅｄ）の製品です。同社の製品には完全等長の「スーパー巻きマキ仕様」と、等長の「巻きマキ仕様」がありますが、入手したのは後者で４−１タイプです。なにぶん中古なので歪み／割れといった不具合が心配ではありましたが、大丈夫でした。
(-o-)ホッ　上の写真で右側が純正です。簡易計測したところ
今回のエキマニは約５．５Ｋｇ、純正のエキマニは約１２Ｋｇでした。
【製品】 Ｊ−ＳＰＥＥＤ（カーステーションマルシェ） エキマニ
　　　　　巻きマキ仕様（４ｉｎ１／等長タイプ）
【パーツ】 スバル純正 GASKET-EXH MANIF　14038AA000 × ２
【パーツ】 スバル純正 GASKET-EXH JOIN 　44022AA170 × １
【パーツ】 スバル純正 FLANGE BOLT F 　　44059AA030 × ２
【パーツ】 スバル純正 FLANGE NUT 　　　　902370029 × ８
【パーツ】 J-SPEED 排気センサー用接続部メクラボルト × １
【パーツ】 Holts 耐熱シール剤（耐熱１０００℃）
【パーツ】 エキゾーストバンテージ（耐熱１１００℃）
【体感度】 ★★★★★

【取り付けについて】
パーツ類 メクラボルト 入手時の状態
結構大変な？作業との前情報もありましたが、取り付けは勿論ＤＩＹ。作業前はワクワクです。(^_^)　尚、今回装着したエキマニはタービンサポートパイプは純正をそのまま使用する（エキマニに繋がっていない）タイプです。なので、作業もラクな方だと思います。サポートパイプ一体型の場合、フロントパイプ等々取り外す部品が増えたり、エンジンを浮かしたりと工程も増えますので、一人での作業には勇気？いるかもしれません。上の右の写真が入手時のものですが、結構汚いです。(^_^;) バンテージもボロくなっていましたので、巻き直しも行う事としました。
裸体表 再巻きマキ表
裸体裏 再巻きマキ裏
（１） まずは古いバンテージを取り除き、綺麗にします。（写真左上下）
（２） 新しくバンテージを巻きます。（写真右上下）
う〜ん、手抜き。(^_^;)
再巻きマキ仕様１（集合部） 再巻きマキ仕様２（Ｒ） 再巻きマキ仕様３（Ｌ）
（４） 再度巻くにあたり、パイプ１本で巻けるところは２５ｍｍ幅のバンテージを使用して極力１本ごとに巻きました。パイプが隣接して巻けなくなる場所は、５０ｍｍ幅のバンテージを使用します。写真左はサポートパイプへの集合部、写真右がＬ（左）のエンジン接合部分です。
（５） Ｒ（右）側はエンジン接合部やサポートパイプ接合部側で、パイプが密集しています。この部分がボディ側の配線やラジエターファンに近い事が原因で、熱によるトラブルが発生する事もある様です。ですので熱が周りに伝わらない様、重点的にバンテージを巻きました。（写真中央）

尚、バンテージを巻く意味としては、
１．周辺への熱対策
２．エキマニを通る排気熱が下がらない様に保持し、タービンへの流速を保つ。
の二点の為と思います。ただ 「熱を保つ＝エキマニは超熱いまま」 な事で、ステンレスの耐久性は落ちる様です。ま、周辺が熱で燃えるよりは全然マシです。なにせ９００度を越えるらしいですから。
(^_^)

さ、やっと取り付け作業です。
純正遮熱カバー１ 純正エキマニＬ１ 純正エキマニＬ２
（６） 純正エキマニを外す作業の開始です。まずはＬ（左）側の遮熱板を外します。写真左にある通り、ボルト類はサビて焼きついている状態です。ボルト類は全てＣＲＣ等を吹き付けてからの作業が懸命です。
（７） 遮熱版を外すとエンジンへの接合部が見えてきます。ここは３箇所のナットでとめられていますので、ＣＲＣのお世話になりながら外します。（写真右）
純正エキマニＲ１ 純正エキマニＲ１ タービンサポートパイプ部
（４） 続いてＬ（左）側も外します。外した状態が写真右です。

尚、作業する際の工具として、首振りタイプのエクステンションは必須です。普通のまっすぐなエクステンションやメガネレンチだけでは、エンジン接合部のナットを外すのは困難です。（というか無理でしょう。^^;）
上の右の写真を見ると判る通り、エンジン側がカーボンで汚れています。どうやら元々の純正状態で排気漏れしていたみたいです。（汗）
熱対策１ 熱対策２ クラッチフルード熱対策
（７） 取り付けるエキマニをエンジン側から生えているボルトに合わせて装着し、新品のナットを締めて完了です。

取り付け自体はこれで完了ですが、そのままではエキマニから周辺へのクリアランスが殆どありません。前述した熱害が怖いので、多少の対策を行いました。
（Ａ）ラジエタードレンコックに断熱シート被せ
上の左の写真の通り、エキマニとコック間の隙間は５ｍｍ程度です、コックはプラスチックですので溶けるかも．．．。って事で断熱シートを被せました。
（Ｂ）バンパー下の配線取り回し若干変更
上の中央の写真の通り、フロント下を左右に這っている配線を、純正位置から前にズラしました。写真で黄色い線をひいている感じが純正での取り回し状態です。黒いコルゲートチューブが見えますが、エキマニに近いので少し遠ざけています。固定は元々付いていたクリップの位置／方向の変更と、右端に見えますが牽引フックにタイラップで固定しています。

その他、作業のついで？なので以下の事を合わせて行っています。
・クラッチフルード遮熱板への断熱シート貼付（上の写真右）
・ＳＴｉ強化エンジンマウントへの交換
　（インタークラー取り外しやエンジンを浮かせる等作業が必要です。）

装着の効果ですが、「こ、こんなに変わるんだ〜」って感じです。ボクサーサウントも若干大人しくなってはいますが、完全等長ではないので残っています。が、そんな事よりレスポンス（アクセル煽った時の吹け上がり／下がり）が凄く良くなりました。４−１タイプはパワー重視とも聞きます。手持ちの簡易馬力測定ができるメータでは、交換前後で１０ＰＳ強上がっているのを確認しました。オーバーハング部分の重量が軽くなった事で回頭性も良くなるハズですが、そこはイマイチ判りません。（鈍感？^^;）
いやはや、やる価値はありです。
ちなみに作業に掛かった時間ですが、単純なエキマニ交換以外にも上記の他にもオイル交換等を色々やりましたので一概には言えませんが、もろもろで約二日掛かりました。

またしても短期間で「楽しいな〜」と感じる「ＤＩＹのひととき」が終わってしまいました。次は何をしようかな？。

＜2003.09.13追記＞

点検してみたら、部分的にバンテージが無くなっているのを見つけました。
オイルエレメント付近
 ラジエタードレンコック付近１
 ラジエタードレンコック付近２
どうやら他の部品に隣接しているところなのですが．．．。

左の写真はオイルエレメントの付近です。焦げそうなほどに隙間が無いわけじゃないので思い返してみたところ、「エレメント交換の際にオイルが付いた手で擦った」記憶がありました。オイルがバンテージに付着すると最悪「走行中に火事」になる危険もあるので、気を使って交換はしていたんですが．．．。染み込んでいない様なので取り合えずＯＫ。
中央と右の写真はラジエターのドレンコック付近です。ここは隙間が結構厳しいです。エンジンが揺れる事であたったり、隙間が少ないので熱が局所的に上がったままであったりで、バンテージの布が崩れたんだと思います。
取り合えず、様子見です。

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